さて、今回のレシピは慎ちゃんの大好物、キャロットラペです。
将来慎ちゃんが店やるとしたらどんな店にしたい?と僕が彼に尋ねた時、「キャロットラペとかそういったシンプルで基本的な物を美味しく出すお店をやりたいですね。」と答えていたのを覚えています。
キャロットラペ。本当にシンプルな料理。沢山の人がそれぞれのレシピを持っています。
ここに紹介するのは原川(慎ちゃん)のレシピ。酸味が効いていて、とてもシンプルな直球勝負のスタイルです。皆さん是非試してみてくださいね。
ツꀀ<キャロットラペ>
~材料~
ニンジン: 4本
エシャロット:2個
塩、白コショウ:適量
ドレッシング
赤ワインビネガー:50ml
サラダ油:100ml
塩、白コショウ:適量
~作り方~
①ニンジンをスライサーで千切りにする。この際になるべく粗く削ってください。切り口がシャープな感じではなく、なるべくギザギザした感じに仕上げてみてください。この粗いギザギザがドレッシングと良くからみ、美味しくなるのです。
②エシャロットをみじん切りにする。
③ドレッシングを作る。塩、白コショウ、赤ワインヴィネガーを和える。サラダ油を糸の様に垂らしながら、しっかりと撹拌する。そうする事でドレッシングが乳化します。油を一度に加えてしまうと、かき混ぜても分離してしまうので、注意してくださいね。乳化したドレッシングはとろりとしてやはり野菜と良くからんで、美味しさが全然違うものになります。
④ボウルに削ったニンジンと、刻んだエシャロットを入れ塩、コショウをする。そこに③のドレッシングを加え和える。 好みでレモンを絞って出来上がり。
ツꀀ~VIN~
今回順ちゃん、堀ちゃんコンビが選んでくれたワインは、アリス・エ・オリヴィエ・ドムールのブルゴーニュ・アリゴテです。
このワインの面白い所は、敢えて若木からの葡萄の実だけを使って造られている事です。
本来ワインは、樹齢の古い木で造った方が良いとされています。
それは葡萄の木が成長するとともに、根も地中深く伸びていくからです。長く伸びた根は地中のミネラル等のその土地を表現する成分をしっかりと吸収してくれるからです。
アリス・エ・オリヴェ・ドムールからは様々なワインが日本にも入ってきています。もちろん老木のみで造られたワインもあります。(ヴィエイユ・ヴィーニュと呼ばれます。)
この若木から採れた葡萄の実だけで造られたワイン(ジュンヌ・ヴィーニュ)は、その若木の葡萄ゆえの鮮烈な酸が、しっかり酸味の効いたドレッシングに良く合うと思います。
ドムールのワインの凄い所は、若木でもある程度のコクがある所です。キレのある酸に支えられながらも、仄かな乳酸発酵から来るヨーグルト的なニュアンスがワインに深みを与えています。
暑い夏の日には最高の一本ですね。